“ナギサ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:なぎさ
語句割合
50.0%
波限50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこまでもどこまでも、野の果て、山の末、海のナギサまで、日を送つて行く女衆が多かつた。さうして、夜に入つてくた/\になつて、家路を戻る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山の端に立つた俤びとは、白々シロジロとした掌をあげて、姫をさし招いたと覚えた。だが今、近々と見る其手は、海のナギサの白玉のやうに、からびて寂しく、目にうつる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カレ即ち其海辺の波限ナギサに、鵜の羽を葺草カヤにして産殿ウブヤを造りき。是に其産殿未だふき合えぬに、御腹堪え難くなり給いければ、産殿に入りましき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)