みぎは)” の例文
……島に着くと一同の者は、異様に根の尽きた仕事を終へて、黙つて顔を見合せた儘暫くの間はたゞみぎはにぼんやりと突ツ立つてゐた。
西瓜喰ふ人 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
そこの蓴菜じゆんさいの生える池のみぎは端銭はせんをうかべて、その沈み具合によつて今年の作柄や運勢が占はれると云ふことが、その地方では一般に信じられてゐた。
哀しき父 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)