“逍遥”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しょうよう73.6%
さまよ13.9%
ぶらつ6.9%
せうえう4.2%
あちこち1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“逍遥”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 芸術・美術 > 芸術史 美術史80.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.1%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
人によると、生涯しょうがいに一度も無我の境界に点頭し、恍惚こうこつの域に逍遥しょうようする事のないものがあります。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
不可思議なる神境から双眸そうぼうの底にただようて、視界に入る万有を恍惚こうこつの境に逍遥しょうようせしむる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
多くの人が行李こうりを抱いて一度郷里に帰り去って後も我らはなお暫く留まって京洛の天地に逍遥さまようていた。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「ああ靄はもう晴れている」と落胆した。それでも一抹いちまつの濃い靄はなお白くその辺を逍遥さまようていた。これが由布院村であった。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
自分はすぐ、「なに構わない。君といっしょに君の会社のある方角まで行って、そこいらを逍遥ぶらついて見よう」と云いながら立った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お庄は従姉あねと一緒に、離房はなれの方の二階座敷へ上って見たり、庭を逍遥ぶらついたりした。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
兀坐寂寞こつざじやくまくたる或夜は、灯火ともしびのかゝげ力も無くなりてまる光りを待つ我身と観じ、徐歩じよほ逍遥せうえうせる或時は
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それに何分なまけ者で、「宮仕へをば苦しき事にして、たゞ逍遥せうえうをのみして」と日記にあるから、要するに役所勤めなんかきらいで、のらりくらりしていたのであろう。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その時健三は日のかぎった夕暮の空の下に、広くもない庭先を逍遥あちこちしていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)