“林間”の読み方と例文
読み方割合
りんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
写真班しやしんはん英雄えいゆうは、すなはちこの三岐みつまたで一自動車じどうしや飛下とびおりて、林間りんかんてふ逍遥せうえうする博士はかせむかふるために、せて後戻あともどりをしたところである。——
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なおいたいことのいくつかを思いだし、あわただしくあとを追って、老師ろうし! 老師! ——といくたびも声のかぎり呼んで見たけれど、もう春影しゅんえい林間りんかんにそのうしろ姿はなく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こと信州しんしゆうあたりの高原こうげんをかっこうのこゑきながらあるいたり、濶葉樹林かつようじゆりんすゞしい林間りんかんのぼつたりするときには、とりによびかけられるようながしてこちらからもかっこうと返事へんじがしたいくらゐです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)