“りんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輪奐70.4%
林間14.8%
凛寒11.1%
凜寒3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天文年間の焼亡以前にはあったという二十坊舎の輪奐りんかんの美を完成するにはなお多大な普請ふしんを要するし、現に建築中の部分もあった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なおいたいことのいくつかを思いだし、あわただしくあとを追って、老師ろうし! 老師! ——といくたびも声のかぎり呼んで見たけれど、もう春影しゅんえい林間りんかんにそのうしろ姿はなく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
刈り取ったあとの、醜い裸の泥田のさむざむとした展望、これは約半年のあいだ全国いたるところに見られる風景だ、おれはこの凛寒りんかんたる泥田を美しい牧草で飾るんだ、肥臭い稲田を
花咲かぬリラ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
おせんはひき返して、着物を上からはおり、雨戸を明けて覗いてみた、凜寒りんかんえわたった星空のかなたに、かなり近く赤あかと火がみえた。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)