“凛寒”の読み方と例文
読み方割合
りんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凛寒りんかんな凍てと、それだけ歩いたためだろう、松は道の四つつじになった処で、もういいからと別れを告げた。
嘘アつかねえ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
刈り取ったあとの、醜い裸の泥田のさむざむとした展望、これは約半年のあいだ全国いたるところに見られる風景だ、おれはこの凛寒りんかんたる泥田を美しい牧草で飾るんだ、肥臭い稲田を
花咲かぬリラ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
神戸という土地は摩耶山まやさんおろしとかいって冬のはじめから凛寒りんかんな風が吹く。
陽気な客 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)