トップ
>
『花咲かぬリラ』
ふりがな文庫
『
花咲かぬリラ
(
はなさかぬリラ
)
』
軍服を着た肩のたくましい背丈の眼だって高い青年が、大股のひどく特徴のある歩きつきで麻布片町坂を下りて来た。片手に鞄を持ち、右の肩に大きくふくらんだ雑嚢をひっ掛けている、鞄にも雑嚢にも筆太の無遠慮な字で麻川来太と書きなぐってあるが、その特徴の …
著者
山本周五郎
初出
「新青年」公友社、1946(昭和21)年5月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約37分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
寛
(
ひ
)
直
(
じか
)
湿
(
じ
)
来
(
らい
)
岐
(
また
)
形
(
なり
)
掲
(
か
)
衣
(
き
)
剥
(
む
)
呟
(
つぶ
)
嗄
(
しわが
)
弾
(
はじ
)
捻
(
ね
)
摺
(
ず
)
痙攣
(
ひきつ
)
耶蘇
(
やそ
)
背凭
(
もたれ
)
蹴
(
しゅう
)
鋤
(
す
)
面
(
つら
)
頑
(
かたく
)
不味
(
まず
)
亘理
(
わたり
)
伴
(
つ
)
傲然
(
ごうぜん
)
僥倖
(
ぎょうこう
)
兜
(
かぶと
)
凍
(
い
)
凛寒
(
りんかん
)
剥
(
は
)
勾配
(
こうばい
)
卒
(
お
)
厖大
(
ぼうだい
)
口髭
(
くちひげ
)
呆
(
あき
)
呶罵
(
どば
)
啜
(
すす
)
喉頸
(
のどくび
)
喪
(
うしな
)
嗚咽
(
おえつ
)
噛
(
か
)
噤
(
つぐ
)
団欒
(
だんらん
)
土塀
(
どべい
)
塀
(
へい
)
墜
(
お
)
壜
(
びん
)
大股
(
おおまた
)
小鬢
(
こびん
)
屈竟
(
くっきょう
)
山峻
(
さんしゅん
)
屹
(
きっ
)
庇
(
かば
)
康
(
やす
)
徒
(
いたず
)
徹
(
とお
)
忿
(
いか
)
悪戯
(
いたずら
)
惹
(
ひ
)
愕然
(
がくぜん
)
愛嬌
(
あいきょう
)
憔悴
(
しょうすい
)
憧憬
(
どうけい
)
手鞄
(
てかばん
)
手頸
(
てくび
)
抂
(
ま
)
抛
(
ほう
)
拳
(
こぶし
)
挾
(
はさ
)
掌
(
てのひら
)
排泄
(
はいせつ
)
揖
(
ゆう
)
斑
(
まだら
)
旨
(
うま
)
昂
(
たか
)
昂奮
(
こうふん
)
来太
(
らいた
)
正
(
まさ
)
泪
(
なみだ
)
湧
(
わ
)
燕
(
つばめ
)
猥
(
みだ
)
甦
(
よみがえ
)
田圃
(
たんぼ
)
畔
(
ほとり
)
疎末
(
そまつ
)
痩
(
や
)
癇
(
かん
)
癇昂
(
かんだか
)
癪
(
しゃく
)
盗
(
と
)
眼覚
(
めざ
)
睡気
(
ねむけ
)
瞥
(
べつ
)
祠
(
ほこら
)
糞
(
くそ
)
紐
(
ひも
)
紬
(
つむぎ
)
綽名
(
あだな
)
耽
(
ふけ
)