“傲然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうぜん87.6%
がうぜん12.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも傲慢ごうまんらしい! 見るからに険のあるまなざし、傲然ごうぜんとした態度、何か尋ねたら、お直参であるのを唯一の武器にふりかざして
勇敢に傲然ごうぜんとマスクを付けて、数千の人々の集まって居る所へ、押し出して行く態度は、可なり徹底した強者の態度ではあるまいか。
マスク (新字新仮名) / 菊池寛(著)
大膽な執念深しふねんぶかい、傲然がうぜんとした一個の紳士が、何だか、自分の雇人の中でも一番いやしいものに左右せられてゐるやうに思はれるのだ。
左に雛妓すうぎを従へ、猥褻わいせつ聞くに堪へざるの俚歌を高吟しつつ、傲然がうぜんとして涼棚りやうはうの上に酣酔かんすゐしたる、かの肥大の如き満村恭平をも記憶す可し。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)