“ごうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
傲然62.5%
轟然33.8%
囂然2.5%
豪然0.8%
豪禅0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勇敢に傲然ごうぜんとマスクを付けて、数千の人々の集まって居る所へ、押し出して行く態度は、可なり徹底した強者の態度ではあるまいか。
マスク (新字新仮名) / 菊池寛(著)
と見えた刹那——、轟然ごうぜんとして銃音つつおとが耳をつんざいた。一緒に羽ばたきのような足音が殺到したかと思われるや、突然叫んで言った。
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
そう云って、ヴィデの蒼白な顔が、砲栓ほうせんから離れようとしたとき、三の弾が、今度は船尾旗桿に囂然ごうぜんと命中した。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
断崖だんがいから取って投げたように言って、中村は豪然ごうぜんとして威張った。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
このご難産に、殿中でお祈りする者は、房覚ぼうかく性運しょううんの両僧正、俊尭しゅんぎょう法印、豪禅ごうぜん実全じつぜん両僧都などで、何れも僧伽そうがの句などをくり返し読み秘法をつくした。