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囂然
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ごうぜん
ふりがな文庫
“
囂然
(
ごうぜん
)” の例文
囂然
(
ごうぜん
)
、其処ら此処らで見舞物を開いて蜜柑を頬張るもの、煎餅を噛るもの、海苔巻を手に持つもの、各々言罵りてワヤ/\と騒いでいた。
灰燼十万巻:(丸善炎上の記)
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
そう云って、ヴィデの蒼白な顔が、
砲栓
(
ほうせん
)
から離れようとしたとき、三の弾が、今度は船尾旗桿に
囂然
(
ごうぜん
)
と命中した。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
若
(
も
)
し御下向遊ばされ候ては天下
囂然
(
ごうぜん
)
の節、虚に乗じ万一謀計を為す者も計り難く候。何卒今暫く御滞留遊ばされ候儀然るべくと恐れながら奉り存じ候。云々
新撰組
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
そのとき、
囂然
(
ごうぜん
)
たる爆声が起った。一発又一発。それに交って、カタカタという機関銃の響きだった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
足元でダイナマイトが
囂然
(
ごうぜん
)
爆発したような、凄まじい音がした——と同時に、黒吉は、物凄い力で数十米も釣上げられ、空中を目茶苦茶に振り廻されるような気がした。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
なにをする! と、突き飛ばされたセルカークはころころと転げ……オフシェンコに
打衝
(
ぶつか
)
ったらしく、あっと彼の声がする。と、突然の火光、
囂然
(
ごうぜん
)
たる銃声。
人外魔境:10 地軸二万哩
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
次の瞬間には、
囂然
(
ごうぜん
)
たる音響をあげて放送局裏の松林の真上に、機首をつっこんだ。パチパチと、物凄い音がして、松林が、ドッと燃えあがった。急に、あたりは、赤々と照し出された。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
囂
漢検1級
部首:⼝
21画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“囂”で始まる語句
囂々
囂
囂〻
囂囂
囂音
囂々音
囂囂囂