豪然ごうぜん)” の例文
つぶやきながら紋太夫は足早にそっちへ進んで行った。はたして一人の大男が、狭い坑道に立ちはだかり、豪然ごうぜん焚火たきびに当たっていたが、紋太夫を見ると、手を拡げ、大きな声で叫び出した。
断崖だんがいから取って投げたように言って、中村は豪然ごうぜんとして威張った。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)