“轟然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうぜん94.2%
ぐわうぜん3.5%
がうぜん1.2%
どうん1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
轟然ごうぜんとして一発の鉄砲の音が聞えると共に、森の中から、人が蟻の子のようにこぼれ出したのを、二人とも殆んど同時に認めました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一向いつかう變則へんそく名所めいしよいて、知識ちしき經驗けいけんかつたかれは、次第しだいくらり、愈々いよ/\ふかくなり、ものすさまじくつて、ゆすぶれ/\轟然ぐわうぜんたる大音響だいおんきやうはつして、汽車きしや天窓あたまから、にぶきりへんじて
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
轟然がうぜんたるひゞきともに、弦月丸げんげつまる沈沒ちんぼつして、わたくし一時いちじ逆卷さかま波間なみますうしやくふかしづみましたが、ふたゝ海面かいめんうかあがつたとき丁度ちやうど貴方あなたのおこゑで、わたくしをおびになるのがきこえました。
やがて定刻間近く檸檬シトロン夾竹桃ロオリエ・ロオズにおおわれたるボロン山の堡塁ほうるいより、漆を塗ったるがごとき南方あい中空なかぞらめがけて、加農砲キャノン一発、轟然どうんとぶっ放せば、駿馬しゅんめをつなぎたる花馬車、宝石にもまごう花自動車