『ノンシャラン道中記（ノンシャランどうちゅうき）：04 南風吹かば　――モンテ・カルロの巻――（04 みなみかぜふかば　――モンテ・カルロのまき――）』

一、天機洩らすべからず花合戦の駆引き。駘蕩たる紺碧の波に浮ぶ、ここは「ニース突堤遊楽館」の華麗なる海上大食堂。玻璃張りの天蓋を透して降りそそぐ煦々たる二月の春光を浴びながら、歓談笑発して午餐に耽る凡百の面々を眺め渡せば、これはさながら魑魅魍 …

著者	久生十蘭
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「新青年」1934（昭和9）年4月号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約27分（500文字/分）
朗読目安時間	約45分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

大人（モンセニュウル） 逆（のぼせ） 弄（せせ） 黒（ノワアル） 状態（コンディション） 卓（タアブル） 資（たし） 切（さい） 床几（バン） 無情（つれ） 華麗（けばけば） 会合（ランデブ） 叢林（ジャングル） 咳（がい） 就中（とりわけて） 計算（カルキュウル） 閣下（ジェネラル） 先刻（さきほど） 三十（トランテ） 主任（シェフ） 天蓋（まるてんじょう） 幻想（おもいつき） 概（おもむき） 焦（あせ） 熊手（ラットオ） 給仕（ギャルソン） 著名（なだか） 賭（は） 轟然（どうん） 道理（ことわり） 金方（バンキエ） 金繍（きんらん） 〇（ぜろ） 今度（このたび） 仔細（いきさつ） 倨然（ぎぜん） 四十（キャラント） 安南（おくに） 披露（アノンセ） 揖（しゅう） 檸檬（シトロン） 止（と） 精霊（すだま） 紛（まご） 素馨（ジャサント） 薫（くん） 護符（おまもり） 青札（ジュットン） ○（わ） 上手（うわて） 伴奏（あいのて） 出費（ついえ） 四方（よも） 天晴（あっぱ） 小（こ） 巴里（パリー） 幸福（しあわせ） 引札（ちらし） 彼奴（きゃつ） 思召（おぼしめし） 戦車（タンク） 明（あか） 河岸（がし） 法（フラン） 玻璃（ガラス） 纒繞（てんじょう） 罫線（フィギュウル） 羮（スウプ） 聾（ろう） 詮索（あげつら） 鎧（よろ） 頬（ほ） 騒然（どやどや） 両人（ふたり） 中空（なかぞら） 九折（つづらおり） 五文（アンスウ） 他人（ひと） 匙（さじ） 卓（テーブル） 叱呼（しっこ） 呎（フィート） 品隙（とりざた） 噪聒（そうてん） 因縁（いんねん） 堅塁（けんるい） 堡塁（ほうるい） 大炬（アーク） 子細（しさい） 安交（アンコオル） 安南（アンナン） 山車（だし） 常春（とこはる） 弱音（よわね） 弾丸（たま） 恬然（てんぜん） 悠然（ゆうぜん） 截（き） 戸外（そと） 手提（てさげ）

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