“手提”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てさげ68.9%
てさ24.4%
バッグ4.4%
サツク2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「アア、それなれば、粗末な不断ふだんにはきますのが見えないのでございます。それと、ショールと小さい網の手提てさげがなくなっております」
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と、たった一人の孤独なので、此処まで来るにも、手提てさげを二ツ、かぎやら銀行の帳面やら入れてさげてこれは大切だといったと語った。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「そんならそうと、何故なぜ君は云わないんだ。そいつが掏摸スリの名人かなんかで、猿を抱きあげるとみせて、手提バッグから問題の燐寸をっていったに違いない——」
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
う云つて、クリツシイまちの方へ金糸きんしの光る手提サツクを手にしながら行つて仕舞しまつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)