“手提革包”の読み方と例文
読み方割合
てさげかばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくし元來ぐわんらい膝栗毛的ひざくりげてき旅行りよかうであるから、なに面倒めんだうはない、手提革包てさげかばん一個ひとつ船室キヤビンなか投込なげこんだまゝ春枝夫人等はるえふじんら船室キヤビンおとづれた。
二階へ上ってから手早く鏡台や何かの引出しをあけて手紙や請取書うけとりしょなどの有無を調べ、押入おしいれからトランクと行李こうり手提革包てさげかばんを引ずり出した後、外へ駈出かけだし、円タクを二台呼んで来て
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あらかじめ訪問日を問合さず突然に来た事を謝して取次を頼んで居ると、ほそやかな姿の少し白髪しらがのある四十五六歳の婦人が、薄鼠色の服を着て黄金きんふささがつた小さな手提革包てさげかばんを持ちなが
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)