“請取書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うけとりしょ66.7%
うけとりがき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
請取書うけとりしょを持たせて遣りました。多助は路草みちくさを喰わず、ギシ/\担いでまいり、戸田様の御門にかゝりまして
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
二階へ上ってから手早く鏡台や何かの引出しをあけて手紙や請取書うけとりしょなどの有無を調べ、押入おしいれからトランクと行李こうり手提革包てさげかばんを引ずり出した後、外へ駈出かけだし、円タクを二台呼んで来て
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
と言つてさきの男は書肆ほんやから署名入りの請取書うけとりがきを喜んで買ひ込むだ。味を占めた書肆ほんやは要りもしない書物ほんまでせつせと文豪の手許に担ぎ込むやうになつた。
ところが懇意な書肆ほんやで、いつも新版物を見繕つて文豪のもとへ売り附けにく男があつた。キプリングは書物ほんあづかる度に請取書うけとりがきに署名をするのが例となつてゐる。