請取書うけとりがき)” の例文
と言つてさきの男は書肆ほんやから署名入りの請取書うけとりがきを喜んで買ひ込むだ。味を占めた書肆ほんやは要りもしない書物ほんまでせつせと文豪の手許に担ぎ込むやうになつた。
ところが懇意な書肆ほんやで、いつも新版物を見繕つて文豪のもとへ売り附けにく男があつた。キプリングは書物ほんあづかる度に請取書うけとりがきに署名をするのが例となつてゐる。