“てさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手提73.3%
手携13.3%
手先6.7%
手垂6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云い訳をせきこんで云いながら、額の汗を拭き、古渡り更紗さらさ手提てさげ袋をあけて、桐の小箱を出しておしのの前に置いた。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
私の手携てさげ袋の中には、奈良の薬師寺で拾った瓦や、東大寺で買った鐘や、いろ/\のものが入っているので、手が痛くなって、其処の松並木の下の草原で暫らく休んだ。
舞子より須磨へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年の時から読書のほかは俗な事ばかりして俗な事ばかり考えて居て、年をとっても兎角とかく手先てさきの細工事さいくごとが面白くて、ややもすればかんなだののみだの買集かいあつめて、何か作って見よう
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
電車に乗っていると、勤めの女達が、セルロイドの円い輪のついた手垂てさげ袋を持っている。月給をもらったら私も買いたいものだ。階下の小母さんはこの頃少し機嫌よし。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)