“手先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てさき88.9%
てさ5.6%
ブラ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その帽子ぼうし着物きものくつはもとより、かお手先てさきまで、うすぐろくよごれていて、長年のあいだたびをしてあるいたようすが見えています。
活人形 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
少年の時から読書のほかは俗な事ばかりして俗な事ばかり考えて居て、年をとっても兎角とかく手先てさきの細工事さいくごとが面白くて、ややもすればかんなだののみだの買集かいあつめて、何か作って見よう
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
貴方が首脳セルヴォで、僕は手先ブラだったのさ。『正義の裁判さばきは唯一にして不変なり』っていうから、僕——『神経家ネルヴー』の僕がさばいて、判決を下して、そして刑罰を行ってやろう。
誤診 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)