“鑿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のみ84.6%
6.0%
うが3.0%
たがね1.7%
1.3%
さく0.9%
ほじ0.9%
いりほが0.4%
0.4%
うがち0.4%
ほり0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カチ、カチ、カチ! たえまのない石工のひびきが、炎天にもめげず、お城のほうから聞えてくる。町人の怠惰うつようだ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
Y港の西寄りは鉄道省の埋立地になって居り、その一帯に運河がられている。運河の水は油や煤煙を浮かべたまゝんでいた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
経済雑誌はの如き時に於て起てり。其批評的、破毀的の議論は善く其弊害をちしかば天下は勢ひ之を読まざるを得ざりき。是れ其理由の二也。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
彼はほとんど自由になって恐ろしい態度をし、すごい火光がしたたるばかりのまっかに焼けたを、頭の上に振りかざしていたのである。
そして持前の根強い力で一人ぼつちの寂しい道をいてかうとはしたが、女の身にとつて掛替のない愛人の死はへがたない重荷であつた。
余は又目科がく詮する間に室中を其方此方と見廻して先に判事の書記が寄りたる卓子の下にて見し彼のコロップの栓を拾い上げたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
この時日は既に万家に没しても、余残の影をめて、西の半天を薄紅梅にた。顧みて東方の半天を眺むれば、淡々とあがった水色、諦視たら宵星の一つ二つはり出せそうな空合
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
拍子抜してれる貫一は、心私にその臆測のなりしを媿ぢざるにもあらざれど、又これが為に、ちに彼の濡衣剥去るまでに釈然たる能はずして、好し
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
だが、ち出しものののように外側ばかり鮮かで、中はうつろに感じられる少年だった。少年は自分でもそのうつろに堪えないで、この界隈を酒を飲み歩いた。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
支那太古の民、を撃ちながら歌つた「日出でゝ作り、日入つて息ひ、井をて飲み、田を耕して食ふ。帝力我に何かあらんや」
吾等の使命 (新字旧仮名) / 石川三四郎(著)
その遥かな街道は、小山の中腹を開いたのであるから、やや見上げるようになっていた。
玉菜ぐるま (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)