“ほじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
穿46.2%
30.8%
7.7%
3.8%
保持3.8%
晡時3.8%
3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そら仕樣がおまへんがな。字を覺えてかしこなるんやもん。」と、重吉は鉈豆の煙管の詰まつたのを穿ほじりながら言つた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
多「踏抜きはしやせん、踏抜きをしねえように朝くれえうちに貝殻や小さい砂利だの瀬戸物の砕片かけがあると、ほじくって置き、清潔きれいに掃きやんすから平坦てえらになって居りやす」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「だって、叔父さんがほじって聞くんですもの」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お杉の声をあとに聞きながら、重太郎も𤢖も霧の中をいて出た。お杉は笑いながら再び焚火をほじり初めた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
重太郎も流石さすが面目きまりが悪いか、燃未了もえさしたきぎほじりながら
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
羽毛の服の内側のような所に卵を保持ほじして暖めていると適期にすその所から小さな鳥が出て来て、親に保護ほごされよたよたと歩く。色々な保護方法が集団的にまたは個別的に発達している。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
十月さく。舟廻槻木ヲテ岩沼ノ駅ニ飯ス。名取川駅ノ東ヲめぐツテ海ニ入ル。晡時ほじ仙台ニ投ズ。列肆れっし卑陋ひろう。富商大估たいこヲ見ズ。独芭蕉ばしょうノ屋宇巍然ぎぜんトシテ対列スルノミ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ようやく事済んで、葬りも済んで、今日は七日なぬかでお寺様へ婆ア様達をほじって御馳走するてえので、久し振で米の飯が食えると云って悦んできやしッけ、法蔵寺ほうぞうじ様へ葬りに成っただ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)