“巍然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎぜん98.1%
きぜん1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわばその二つの主峰は、一時雲に隠れていたものが、ふたたびその健在な姿を、巍然ぎぜんと、雲表うんぴょうにあらわしたものといっていい。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
チスガリーの頂上より北方を眺めますと、ダージリンで見たよりもなお豪壮雄大なるヒマラヤ雪峰が巍然ぎぜんとしてそびえて居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
いずれにしても奇怪なる起伏凹凸きふくおうとつをなして居り、丘陵があるかと思えば、泉水が流れ、雑木林があるかと思えば、巍然きぜんとして洋風の塔がそびえたっていたりする。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)