“ぎぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巍然82.5%
偽善9.5%
僞善4.8%
倨然1.6%
魏然1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
チスガリーの頂上より北方を眺めますと、ダージリンで見たよりもなお豪壮雄大なるヒマラヤ雪峰が巍然ぎぜんとしてそびえて居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
なるほど、自分はあのころ、虚言きょげん策略さくりゃく、暴力、偽善ぎぜん、そのほかありとあらゆる卑劣ひれつな手段を毎日もてあそんでいた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
壓制あつせい僞善ぎぜん醜行しうかうたくましうして、つてこれまぎらしてゐる。こゝおいてか奸物共かんぶつども衣食いしよくき、正義せいぎひと衣食いしよくきうする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
倨然ぎぜんたる戦車タンクの後尾に樹てられし旗竿には、ああ、南仏の春風に翩翻へんぽんと翻る日章旗。
火災を免がれた東京駅付近の大建築物が、地震の損害を受けていても魏然ぎぜんとして立っているのが非常に頼もしそうに思われた。
死体の匂い (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)