“偽善”の読み方と例文
旧字:僞善
読み方割合
ぎぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
圧制あっせい偽善ぎぜん醜行しゅうこうたくましゅうして、ってこれをまぎらしている。ここにおいてか奸物共かんぶつども衣食いしょくき、正義せいぎひと衣食いしょくきゅうする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
なるほど、自分はあのころ、虚言きょげん策略さくりゃく、暴力、偽善ぎぜん、そのほかありとあらゆる卑劣ひれつな手段を毎日もてあそんでいた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
けれども彼には近藤の美的偽善ぎぜんとも称すべきものが——自家の卑猥ひわいな興味の上へ芸術的と云う金箔きんぱくを塗りつけるのが、不愉快だったのもまた事実だった。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)