“きょぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
居然40.0%
遽然40.0%
倨然20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
礼制集要れいせいしゅうよう等の編撰へんせん総裁となり、居然きょぜんたる一宿儒を以て、朝野の重んずるところたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
遽然きょぜんとして彼の平静の心を奪ったところに、物がある、動く物がある。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いやいま、この猿酒宮殿シュシャア・パラスト倨然きょぜんといる彼は、そのじつ、悪魔のような牧師の舌上におどらされている、あわれなお人よしの痴愚者なんだと、座間だけはそう信じていたのである。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
大懶獣草メガテリウム・グラスこうしほどの葉や、スパイクのようなとげをつけた大蔦葛つたかずらの密生が、鬱蒼うっそうと天日をへだてる樹葉の辺りまで伸びている。また、その葉陰はかげ倨然きょぜんとわだかまっている、大だこのような巨木の根。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)