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棘
ふりがな文庫
“棘”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
とげ
80.6%
いばら
15.3%
はり
1.4%
いら
0.7%
と
0.7%
ばら
0.7%
トゲ
0.7%
▼ 他 4 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とげ
(逆引き)
かれらが女を避けるのは、彼女の立ち居があまりに乱暴で、
棘
(
とげ
)
とげしくって、また仮借のない
凄
(
すご
)
いような毒口をきくからであった。
雨あがる
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
棘(とげ)の例文をもっと
(50作品+)
見る
いばら
(逆引き)
露にぬれた牧場の草を踏み分け、
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
と
棘
(
いばら
)
を払ひのけながら、メンデルの峠へ通じる自動車道の、とあるカーヴへ姿を現はしました。
けむり(ラヂオ物語)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
棘(いばら)の例文をもっと
(22作品)
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はり
(逆引き)
時化
(
しけ
)
つづき西風強く、夜は絶えて
漁火
(
いざり
)
すら見ね、をりをりに雨さへ走り、稲妻の
青
(
さを
)
の
映
(
うつ
)
りに、
鍵形
(
かぎがた
)
の火の枝の
棘
(
はり
)
ひりひりと
鋭
(
と
)
き光なす。其ただちとどろく
巻波
(
まきなみ
)
。
観想の時:――長歌体詩篇二十一――
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
棘(はり)の例文をもっと
(2作品)
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▼ すべて表示
いら
(逆引き)
「そうか」と
棘
(
いら
)
だった目でぎろっと折竹を見て、「君もか⁈ このダネック
探検隊
(
エキスペジション
)
の……隊長だけが帰って何になる。それとも、君らが死にたいというなら、別だがね」
人外魔境:03 天母峰
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
棘(いら)の例文をもっと
(1作品)
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と
(逆引き)
だが、お民の母性的注意深さも、それには敗けて居ず、今日も京子の後からついて来た。京子はそれに反撥する
弾条
(
ばね
)
仕掛けのような
棘
(
と
)
げ
棘
(
と
)
げしい早足で歩きながらお民を振り返った。
春:――二つの連作――
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
棘(と)の例文をもっと
(1作品)
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ばら
(逆引き)
闇の中から突然姿を現わす怪物のような
野生仙人掌
(
ノオバアル
)
に
胆
(
きも
)
を冷し、人間よりも丈の高い、巨大な
竜舌蘭
(
アロエース
)
の葉の
棘
(
ばら
)
に額を打ちつけながら、なおもそろそろと道なきに道を求めて漂流すること一
刻
(
とき
)
あまり
ノンシャラン道中記:03 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
棘(ばら)の例文をもっと
(1作品)
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トゲ
(逆引き)
さうして
其処
(
ソコ
)
で、まどろんで居る中に、
悠々
(
ウラウラ
)
と長い春の日も、暮れてしまつた。嬢子は、家路と思ふ
径
(
ミチ
)
を、あちこち歩いて見た。脚は
茨
(
イバラ
)
の
棘
(
トゲ
)
にさゝれ、袖は、木の
楚
(
ズハエ
)
にひき裂かれた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
棘(トゲ)の例文をもっと
(1作品)
見る
“棘”の解説
棘(とげ、刺、朿)は、生物または人工物の表面における、固く頂点の鋭い円錐形の突起のこと。生物体または人工物を保護する役割で存在することが多い。また、比喩的に心に傷を与えるような言動に対して「棘のある」という言い方もする。前者の棘も後者の棘も、必要以上に多いと思われるときは「とげとげ」という擬態語で修飾される。
(出典:Wikipedia)
棘
漢検1級
部首:⽊
12画
“棘”を含む語句
荊棘
棘々
棘立
荊与棘塞路
棘然
枳棘
荊棘何無情
棘皮
空棘魚
棘蛇
空棘魚科
苛棘
茅棘
草棘
荊棘中
荊棘何妬情
荊棘路
鉤棘
頑石叢棘
𦮯棘
...
“棘”のふりがなが多い著者
吉川英治
小栗虫太郎
山本周五郎
蒲 松齢
ニコライ・ゴーゴリ
林不忘
中島敦
大阪圭吉
ロマン・ロラン
倉田百三