“棘”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とげ76.6%
いばら18.0%
はり1.8%
いら0.9%
0.9%
ばら0.9%
トゲ0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“棘”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
清人は、深夜の井戸端いどばたへ駈け出して、氷のとげが生えている釣瓶縄つるべなわを見ながら、真ッ裸になるのだった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私はやっとのことで、そのするどとげから私のジャケツをはずしながら、私はあらためてその花のない野薔薇を眺めだした。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
二人はあざやかに逃げ去りましたが、最後のひとりは戸惑いして、土手のいばらに首を突ッ込み、まごまごしている様子なので、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サント・シャペル会堂の黄金彫りの尖頂せんちょうが、花咲けるきよいばらが、立ち込んだ屋並みから突き出ていた。
時化しけつづき西風強く、夜は絶えて漁火いざりすら見ね、をりをりに雨さへ走り、稲妻のさをうつりに、鍵形の火の枝のはりひりひりと鋭き光なす。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
時化しけつづき西風強く、夜は絶えて漁火いざりすら見ね、をりをりに雨さへ走り、稲妻のさをうつりに、鍵形かぎがたの火の枝のはりひりひりとき光なす。
「そうか」といらだった目でぎろっと折竹を見て、「君もか⁈ このダネック探検隊エキスペジションの……隊長だけが帰って何になる。それとも、君らが死にたいというなら、別だがね」
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
京子はそれに反撥する弾条ばね仕掛けのようなげしい早足で歩きながらお民を振り返った。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
闇の中から突然姿を現わす怪物のような野生仙人掌ノオバアルきもを冷し、人間よりも丈の高い、巨大な竜舌蘭アロエースの葉のばらに額を打ちつけながら
脚はイバラトゲにさゝれ、袖は、木のズハエにひき裂かれた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)