“とげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トゲ
語句割合
48.1%
43.2%
4.1%
刺毛0.8%
0.8%
0.4%
0.4%
尖針0.4%
尖頭0.4%
成就0.4%
芒刺0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歌詞ことばとげがあるといえばあるものの、根が狂気女きちがいおんなの口ずさむ俗曲、聞く人びとも笑いこそすれ、別に気に留める者とてはなかった。
中にも北米カリフォルニア州のバーバンクという人のごときは、種々の植物を人為的に改良して、とげのないシャボテンまでも造りだした。
民種改善学の実際価値 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
はいつひに其夜の九ツ時に感應院はあさましき最期さいごをこそとげたりける名主を始め種々しゆ/″\詮議せんぎすれば煤掃すゝはき膳部ぜんぶより外に何にもたべずとの事なりよつて膳部を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
イガホオズキまたは鬼酸漿おにほおずきという名まえは、くき刺毛とげがあるところからつけられたのだが、それよりも小さい天然観察者たちには、この点がもっと注意を引いていたのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
言う。貴様、少うし腰も低くなって、気位きぐらいもだんだんと折れて来たと思ったらじきに今のようなとげを出すな。いくら荊を出したとて、もう貴様等ごときせ旗本の天下は廻って来んぞ
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
とげのある草を
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
たどりすぎ人の心にとげぞ有る殼枳寺からたちでら切道きりどほし切るゝ身とは知らずともやがて命は仲町と三次は四邊あたり見廻すにしのばずと云ふ名は有りといけはたこそ窟竟くつきやうの所と思へどまだ夜もあさければ人の往來ゆききたえざる故山下通り打過て漸々やう/\思ひ金杉と心の坂本さかもとどほこし大恩寺だいおんじまへへ曲り込ば此處は名におふ中田圃なかたんぼ右も左りも畔道あぜみちにて人跡じんせきさへも途絶とだえたる向ふは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されど美麗うつくしき花の梢にも、尖針とげある世の人心恐ろしや。我廿一の春はここに楽しくくれて、皆人は花の別れを惜しむ間も。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
黄金の黄ろい頸鎖をくびに巻き、三本の尖頭とげある黄金の輪を頭に載せ、脚は鹿皮の革紐で巻いて、赤く染めた牝牛の皮で足を包んでいた。
かなしき女王 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
もみはある程度まで成長して、それで成長を止めました、その枯死かれることはアルプス産の小樅こもみ併植へいしょくをもってふせぎ得ましたけれども、その永久の成長はこれによって成就とげられませんでした。
バンデリヨは一種のもりで、長さ二尺半ぐらい、尖に芒刺とげがあり、手もとに小旗のようなものが付いている。
闘牛 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
栗のとげみたいに自衛して、堅く身を縮めた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)