“吐”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
49.7%
25.8%
9.8%
ぬか5.8%
2.2%
1.7%
ほざ0.9%
0.7%
0.5%
はか0.4%
(他:19)2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“吐”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸59.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語16.4%
文学 > 日本文学 > 戯曲11.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
きりむような痛みを感じて私は又頭を枕に落ち付けた。そうして何事も考えられぬ苦しさのため息をホッといた。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と云いますから、お島が急いで持ってまいった茶碗の水をグッと呑みほして太息おおいきき、顔色をやわらげまして、
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
余はその時さっとほとばしる血潮を、驚ろいて余に寄り添おうとした妻の浴衣ゆかたに、べっとりきかけたそうである。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今までむねつゝんでゐたうれしさを一き出すやうにはしやいだこゑおくさんの名をんだ。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「何をかす、こん畜生! ふざけた事を吐かさねえものだ! あんまりひどい悪口を云うと、この掛け小屋をぶち壊すぞ!」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「何んぢや、この鳩が俺のもんなら、この柿は貴さまのもんぢや? 阿呆あはうかせ。」と、獵師は呆れ返つた顏をした。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
三の烏 なぞとな、おふためが、ていい事をぬかす癖に、朝烏の、朝桜、朝露の、朝風で、朝飯を急ぐ和郎わろだ。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——(山伏め、何をぬかす。)——結構でござるとも。その御婦人をお救けなさって、手前もおかげで助かりました。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「辻の篝屋かがりやにかかるたび、辻立ちの武者どもが、お車の内をさし覗いたり、私へも、さまざま、嫌がらせなど、ざきまいた」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「吾々を、眼も耳もない木偶でくと思いおるのか。——今、たしかにこの二階で、大声で唄をざいていた奴がいる」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母「あゝ云う言抜いいぬけきゃアがる、気いひいて見たなどゝ猶更置く事は出来ねえから出て行け」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「このふとは。馬鹿くでねえ。おらの年でハア、惚れるのなんのちゅう事があるもンけえ」
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
ほざきそうな。これがさ、峠にただ一人で挙動ふるまいじゃ、我ながらさらわれて魔道を一人旅の異変なてい
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
足許あしもとを見て買倒かいたおした、十倍百倍のもうけおしさに、むじなが勝手なことをほざく。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
峻烈手段にはかんの三法があるが、其一隅を挙げて瀉と云ふのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「身内の欲虫、人の和合する時男虫は白精、涙の如くにして出で、女虫は赤精、の如くにして出づ、骨髄のあぶら流れて此の二虫をして吐涙の如くに出でしむ」るのであって
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
酒は飲めず、かしこまって煙草たばこばかりかしていたので、愛想に一本、ちょっと吸って、帰りがけにくれたのが、
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
息をき返して来ると、患者は暗い穴の底から、ふちに立っている人を見あげるように、人々の顔を捜した。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
親仁が水でもはかしたせいか、船へ上げられた時よりは髪がひっつぶれて、今もびっしょりであわれである、昨夜ゆうべはこの雫の垂るる下で
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
花「なに云わなけりゃア脊骨をどやして飯をはかせても云わせるぞ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
最後に婦人は口中より一本の釘をはき出して、これを彼二十一歳の男子と記したる紙片に推当おしあて、鉄槌をもて丁々ちょうちょうと打ちたりけり。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はきがくるとすぐ□□さんが見にきてくれるから嬉しくて……」
妹の死 (新字新仮名) / 中勘助(著)
誰がそんなことを言いましたね? お前さま、そんなことを言った奴の顔に唾でもっかけてやりなさればよかったのに! そいつは屹度そんなことを言って、あんたを揶揄からかおうと思ったのですよ。
青痰あおたんっかけたは。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「息ついだぞ。眼ぃだぞ。」一郎のとなりの家の赤髯あかひげの人がすぐ一郎の頭のとこにかがんでゐてしきりに一郎を起さうとしてゐたのです。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
どうも彼輩あいつ不埒ふらちな奴じゃ、畢竟ひっきょう彼奴等あいつら虚言うそついて世の中を瞞着まんちゃくする売国奴ばいこくどだと云うような評判がソロ/\おこなわれて来て
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかも、それのみでは飽き足らずに、検事は執拗な態度で毒いた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
では今日が逢いじまいか。ひどくさばさばした別れだな。いやその方がいいかもしれない。紋切り型で行く時は、泣いたり笑ったり手を取ったり、そうでなかったらお互いに、愛想かしをいい合ったり、色々の道具立てが入るのだが、手数がかかり時間がかかりその上後に未練が残り、恨み合ったり憎んだり、詰まらないことをしなければならない。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
照ちやんはげえ/\げ乍ら一日苦しんで居た。
吉里は一語ひとことさないで、真蒼まッさおな顔をしてじッと平田を見つめている。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
虚言うそという者たれつきそめて正直は馬鹿ばかごとく、真実は間抜まぬけように扱わるゝ事あさましき世ぞかし。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
スルトる洋学者が大に気㷔きえんはいて、政府が差配人さはいにんを無視して下肥の利をもっぱらにせんとは、れは所謂いわゆる圧制政府である
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
コンな政府は潰して仕舞しまうがいと不断気焔きえんはいて居たが、ればとて勤王連の様を見れば、鎖攘論は幕府に較べて一段も二段もはげしいから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
『ハツハハ。相不変あひかはらず不減口へらずぐちはたく! 暑いところを能くやつて来ましたね。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
直後すぐうしろに、ほっとばかり溜息ためいきこえがする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
直後すぐうしろに、ほつばか溜息ためいきこゑがする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いつの間にか話声はぴたりと止んで、例のもどすうめきが起り出した。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
東海粟散の辺土に、微かな蟇の息をく末流の学徒、私如き者の企てを以てしても、ふれぃざぁ教授の提供した証拠を、そのまゝ逆用して、この大先達のうち立てた学界の定説を、ひつくり返すことも出来さうな弱点を見てゐる。
古代研究 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫(著)