“音吐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんと94.1%
おんど5.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
続いて彼方かなたの夜霧の中から起った声は、以前と同じく優しい子供らしい声で、しかもこの時は一層はっきりして、朗々たる音吐おんとになっておりました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その沈着な容子と、朗々たる音吐おんとに、一瞬敵味方とも耳をすましたが、終ると共に、玄徳の兵が、わあっと正義のいくさたる誇りを鯨波ときのこえとしてあげた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こういう話になると、独り博士の友達が喜んで聞くばかりではない。女中達も面白がって聞く。児髷の子供も、何か分からないなりに、その爽快そうかい音吐おんとに耳を傾けるのである。
里芋の芽と不動の目 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その音吐おんと朗々として、言葉癖、尋常ならず。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
人と語るに音吐おんと鐘の如し。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
また、音吐おんども朗々と聞えた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)