“おんど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
音頭76.9%
温度7.7%
音戸5.8%
發聲1.9%
穏戸1.9%
穩戸1.9%
音吐1.9%
音渡1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「猫の鳴き声なんか、陰気いんきじゃありません? それよりか、ここには友愛塾音頭おんどというのがありますから、あたしそれをご披露ひろうしますわ。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
くはしくいふと森林しんりんなか比較的ひかくてき濕氣しつきおほく、温度おんどひくく、しげつてゐますから、水分すいぶん蒸發じようはつすることもすくない。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
清盛が厳島いつくしま参詣さんけいする道をなおくするために切り開かした音戸おんど瀬戸せとで、傾く日をも呼び返したと人は申しまする。法皇は清盛のむすめはらから生まれた皇子おうじに位をゆずられる、と聞いております。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
たちま何人だれ發聲おんどにや、一團いちだん水兵等すいへいらはバラ/\とわたくし周圍めぐり走寄はしりよつて『鐵車てつしや萬歳ばんざい々々々々。』とわたくし胴上どうあげをはじめた。
穏戸おんどの瀬戸で、エンヤラヤアノヤア、ソオレ漕げ、ヤアレ漕げ、一丈五尺の、一丈五尺の、しわる、エンヤラヤアノ、エンヤラヤノ、エンヤラヤノ、エンヤラヤノ、エンヤラサノサア。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
阿波あは鳴門なると穩戸おんど瀬戸せと
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
また、音吐おんども朗々と聞えた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六連むつれ藍島あいじま白島しらしまなど——その中でも船島は、小さい島でございます。伊崎、彦島の間が、よくいう音渡おんど迫門せとで」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)