“音頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんど93.0%
おんどう7.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都からワザワザ上京したと云う御連枝が、音頭おんどを取って唱える正信偈しょうしんげは、譲吉の哀悼の心を無用に焦立たせたに過ぎなかった。
大島が出来る話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「猫の鳴き声なんか、陰気いんきじゃありません? それよりか、ここには友愛塾音頭おんどというのがありますから、あたしそれをご披露ひろうしますわ。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「ジンバラハラバイタァが後生ごしょうになるちゅうじゃねいか」仁左衛門さんが真面目に口を入れた。「辰さん、おめえ音頭おんどうをとるンだぜ」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
何しろ主人役が音頭おんどうをとって、逐一白状に及ばない中は、席を立たせないと云うんだから、始末が悪い。
片恋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)