“後生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごしょう75.8%
ごしやう15.6%
こうせい4.8%
ごせう1.6%
ごしよう0.5%
グシヨ0.5%
ごせ0.5%
わかきもの0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後生ごしょうだから貢がしてくださいよ。ねえ、いいでしょう、いいよう! うんとお言いよ。構うものかね、遠慮も何もるものじゃない。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其れでこそ始めで姉妹きやうだいの契約のじつがあると言ふんですわねエ——梅子さん後生ごしやうですから貴嬢あなた現時いまの心中を語つて下ださいませんか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「お前は後生こうせいじゃ。それに一度も拙僧にものを訊ねないというのには、何か子細があろう。差支えなくば、聞かしてはくれまいかの。」
青年の思索のために (新字新仮名) / 下村湖人(著)
れが私立しりつぼけ生徒せいとといはれゝばおまへこと同然どうぜんだから、後生ごせうだ、どうぞ、たすけるとおもつて大萬燈おほまんどう振廻ふりまわしておくれ、れはしんからそこから口惜くやしくつて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ややしばしありて雪子は息の下に極めて恥かしげの低き声して、もう後生ごしようお願ひで御座りまする、その事は言ふて下さりますな
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また、老人の神うしゅめい(おしゅまい)・老婆の神あつぱあに連れられて来る亡者の群もある。此等は皆、同一系統のもので、後生グシヨから来ると言ふ。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
仏といえども、道理にたごうことのあるべきはずがない。自分らには現世げんせを安穏にする欲情もなければ、後生ごせに善処する欲情もない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
後生わかきもの ゆるがせにする所多きも
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)