“私立”の読み方と例文
読み方割合
しりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕はせっかくはいった府立から私立しりつへ移るのがいやですけれど、お殿様のおぼしめしなら仕方ありません。忠義をつくします」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
れが私立しりつぼけ生徒せいとといはれゝばおまへこと同然どうぜんだから、後生ごせうだ、どうぞ、たすけるとおもつて大萬燈おほまんどう振廻ふりまわしておくれ、れはしんからそこから口惜くやしくつて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひさしくわづらつたり、あめ降續ふりつゞいたり、窮境きうきやうてられない憂目うきめふなんどの場合ばあひには、教師けうしなさけ手當てあてることさへある、ゐんといふが私立しりつ幼稚園えうちゑんをかねた小學校せうがくかう通學つうがくするので。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)