“集団”のいろいろな読み方と例文
旧字:集團
読み方割合
かたまり26.7%
しゅうだん13.3%
あつ6.7%
かた6.7%
かたま6.7%
しふだん6.7%
むらがり6.7%
アーミー6.7%
グループ6.7%
マス6.7%
マッス6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
職業婦人の頭といえば、直ぐに一抱えもある毛髪の集団かたまりを思い出す。日露戦争当時流行した二百三高地どころでない。五百三から八百三位まである。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
今日南極なんきょくの氷山や雪原の中に沢山の大きなペンギン鳥の集団しゅうだんがある。その生態せいたいは大抵の動物学者もよくは知らないが、それをカメラが追求ついきゅうして実写したのである。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
あちこち粗らに人家が集団かたまっていたりする、代表的な、寒ざむしい新開地だった。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
草のやうに低く黒く集団かたま
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
おゝこの集団しふだん姿すがたあらはすところ、中国ちうごく日本にほん圧制者あつせいしゃにぎり、犠牲ぎせいの××(1)は二十二しやうつちめた
鶏頭、おまへはまるで寂寥と熱意との一揆のやうだ、何時でもおまへ集団むらがりさへ見ると俺の気分がふさぎ出す。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
どちらを見ても、腰までの黒のゴム長に亜麻油の黒い防水衣という地獄の大鴉レベンのような集団アーミーの中に、高尚ハイブロオ背広スーツで出来のいいワットオの絵というんだから穏やかではなかろう。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
集団マスとして「ロシアの問題」にかかわる彼の同国人をすりぬけさせてやった、その線のところにこそ「怒りの葡萄」ののちに来るテーマがひそんでいるであったろうに。
心に疼く欲求がある (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
恋愛のいきさつは、人類の祖先が原始的生活を営んでいた時代、直に一集団マッスの本能を刺衝するものとなった。