“犠牲”のいろいろな読み方と例文
旧字:犧牲
読み方(ふりがな)割合
ぎせい39.6%
いけにえ31.2%
にえ23.4%
いけにへ1.9%
にへ1.9%
みがはり0.6%
ヴィクチーム0.6%
ヴィクティマ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“犠牲”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 戯曲3.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
あのひとが父の犠牲ぎせいとして、寛容の絶頂にあるに引き替え、おれは一匹の南京虫ナンキンむしに等しいからなんだ。
明治になっても、陸奥むつ宗光むねみつを出し、大逆だいぎゃく事件じけんにも此処から犠牲ぎせい一人ひとりを出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
驚破すわやとって行き見れば、この時しも得三が犠牲いけにえを手玉に取りて、いきみ殺しみなぶりおれる処なりし。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
虎狼や梟に取囲まれたる犠牲いけにえの、生きたる心地は無き娘も、酷薄無道のこの談話はなしを聞きたる心はいかならむ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ちかいたがえぬ! 貴下がって、ほか犠牲にえの——巣にかかるまで、このままここで動きはしない、)
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「やがて正中ノ変となった。あまた宮方の人々は、斬られ、流され、むざんな犠牲にえとなるを見たが、佐々木道誉の名は出ても来ぬ」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
可愛かあいい二人の子を犠牲いけにへにする気で泣き乍ら手放てばなした。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
生れながらに呪はれたる自らの命を自ら深く呪ひつゝ、善良なる旅人を己れが永遠の呪ひの犠牲いけにへにして底無しの淵に誘ひ込むことをもつて本性となす者なれど、その名称の依つて来るところは、エルムが旅人をさし招く態は
鬼の門 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
これより漸く佳境に進みて「影なる人のかたる」を言ひ、或は平瀉へいしや、或は急奔、遂に「われらが罪をゆるせかし、犠牲にへとなりしは愛のため」にて全篇を結べり。
よるは、彼女を犠牲にへとしまた配偶となし、
僕が皆の犠牲みがはりにならうかしら、でも盗んでゐないのに盗んだとも云へないし、ええ、一そのこと僕が盗んでやればよかった。
(新字旧仮名) / 原民喜(著)
かつ慈母おッかさんもこの頃じゃア茶断ちゃだちして心配してお出でなさるところだから、こればかりで犠牲ヴィクチームに成ッたと云ッても敢て小胆とは言われまい。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そうして「いずれにしてもレームスは最初の犠牲ヴィクティマであって、しかして彼の血をもって新市の堡塁を浄化した」とある。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)