『「桂川」（吊歌）を評して情死に及ぶ（「かつらがわ」（つりうた）をひょうしてじょうしにおよぶ）』

まづ祝すべきは市谷の詩人が俗嘲を顧みずして、この新らしき題目を歌ひたることなり。 残花道人嘗つて桂川を渡る、期は夜なり、風は少しく雨を交ゆ、「昨日も今日も五月雨に、ふりくらしたる頃なれど」とあるを見れば梅雨の頃かとぞ思ふ。「霧たちこめし水の …

著者	北村透谷
ジャンル	文学 > 日本文学 > 詩歌
初出	「文學界　七號」文學界雜誌社、1893（明治26）年7月30日
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約6分（500文字/分）
朗読目安時間	約9分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

容（ゆ） 轟（とゞ） 自己（セルフ） 面（も） 大（おほい） 自（おのづ） 試（こゝろみ） 種類（しな） 犠牲（にへ） 縦（ほしいまゝ） 称（い） 孰（いづれ） 戮（こ） 憫（あは） 意（こゝろ） 誰（た） 称（よ） 今日（けふ） 升（のぼ） 嘗（か） 愕（おど） 償（つぐの） 軈（には） 冥府（よみ） 凄然（すさま） 茲（こゝ） 列（つら） 嗚呼（あゝ） 窺（うかゞ） 如（し） 孰（いづ） 猶（なほ） 孵（かへ） 昨日（きのふ） 易（か） 悪（にく） 憑（よ） 平瀉（へいしや） 市谷（いちがや） 交（まじ） 静謐（せいひつ） 霹靂（へきれき） 陳（の） 閻羅（えんら） 逐（お） 迂（う） 豈（あに） 讃（ほ） 研磨（けんま） 詐偽（さぎ） 蕃野（ばんや） 渠（かれ） 能（よ） 濫（みだ） 素（もと） 筧（かけひ） 玉鉾（たまぼこ）