“称”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
とな49.8%
たた14.5%
14.3%
4.1%
3.0%
しょう2.7%
うた2.3%
かな1.8%
となえ1.6%
たゝ0.7%
(他:23)5.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“称”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
われら日本人は癲癇と聞くと、ただ白い泡を連想するに過ぎないが、西洋では古くこれを神聖なるやまいとなえていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
身を投じた紫玉の助かっていたのは、霊沢金水れいたくこんすいの、巌窟の奥である。うしろは五十万坪ととなうる練兵場。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その有様を、ずるい、悪徳の芸術家が、一つあまさず見とどけて、的確の描写を為し、成功して写実の妙手とたたえられた。
女の決闘 (新字新仮名) / 太宰治(著)
恵瓊は、そういう話に触れたがらないように、天守閣の結構をめたり、城地の絶景をたたえたりしていたが、やがて秀吉から、
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丁坊をとらえた方の空魔艦「足の骨」の機長室では「笑い熊」とばれる機長が、マスクをしたまま一つの機械をいじっている。
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)
南条、中之条、北条などと庄田の名はび分れているが、この辺の町は、北条のはずれになる四日市を中心にたて混んでいた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
オブロモフなんてふ小説は読んだこともなかつたが、そんなとてつもない代物に比べられたので、自分が偉くなつた気がしたのだ。
スプリングコート (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
『そうだ。たとえ一振でも、末代に残る銘刀めいとうわれる刀をたぬうちは、この足を、二度と、信州へは向けねえぞ』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今、渡舟わたしを下りた人々だの往来の者は、彼の赤い顔へ、英雄を仰ぐような眼をみはって、がやがやとめていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とはわらわなかった。むしろわしの自慢以上に、たたえてくれた。世辞でなく、穴馬の町民や土民は皆、光秀様に心服していた。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕の知れるぼう貴夫人はすこぶる高潔なる家庭に人となり、貞淑ていしゅくをもってしょうせられているが、あるとき僕に、
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
某大国宰相ぼうたいこくさいしょうの特使だとしょうする人物が、このたび金博士きんはかせもとにやってきた。
ここを決戦場として、足利の海陸勢を迎え打ち、一挙に粉砕する。——とは、この退却を転進とうたって、全軍を励ましていた合言葉だが、
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御謙遜ごけんそんでしょう。大酒家の定評は、貴作の詩のように、隠れもなくうたわれておりますのに』
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それ天下有司に諭し、務めて礼教をたっとび、疑獄をゆるし、朕が万方ばんぽうともにするをよろこぶの意にかなわしめよと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
若し阿部正弘が榛軒に聴いたとすると、それは榛軒の説が保守主義者たる正弘の旨にかなつたのであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これらどうやら上古蛇を草野かやのの主とし、野槌と尊んだとなえからあやまでた俗伝らしい。
いわゆる雅致ととなえる極めてパラドックサルな美感の満足を感じて止まなかったからである。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
恋愛は細微なる美術家とたゝへられたるギヨオテが企る事能はざる純潔なる宝玉なり。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
柳田の沈黙がたゝへられる。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そしてわたくしの用ゐる此となへには貶斥へんせきの意は含まれてをらぬのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
されどなんぢらはラビのとなへを受くな。
如是我聞 (新字新仮名) / 太宰治(著)
陰々いん/\たるみぎはこそ御占場おうらなひばしようするので——(小船こぶねとほるさうである)——画工ゑかきさんと英雄えいゆうとは
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
行跡ぎようせきやゝたゞしとしようせらるゝ者もなほおやし夫にして貯金帳ちよきんてう所持しよじせんためそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
その龍燈について、と云う一章の中に、おなじ紀州田辺の糸川恒太夫いとかわこうだゆうという老人、中年まで毎度野諸村を行商した、秋の末らしい……一夜、新鹿村のみなとに宿る、この湊の川上に浅谷とたとうるのがある
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ああわが魂よ、汝何ぞうなだるるや、なんぞわがうちに思い乱るるや、汝神を待ち望め、われに聖顔みかおの助けありて我れなおわが神をたとうべければなり」と三度繰返さるるに注意せよ(四十二篇五節と十一節と四十三篇五節とにおいて)。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
武「名乗って出てお上の御処刑を受けた跡でお題目の一遍もげてお呉れ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今より後われ爾曹なんじらしもべいわず。そは僕は其の主のなすことを知らざれば也。我さきに爾曹を友と呼べり。我爾曹に我が父より聞きし所のことを尽くつげしにる。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
(今度の事のみは、首尾よう仕果されよ。それをうとうて、三河へ帰国の宿望、かなえて取らすであろう程に——)
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えたえて、いずれも紋床々々と我儘わがままを承知で贔屓ひいきにする親方、渾名あだな稲荷いなりというが、これは化かすという意味ではない
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
友仁はその馬前へ往ってはかりごとを献じたところが、それが月沙の意にかのうて、脱公の幕僚に推薦してくれた。
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かゝる誤りは萬朝報よろづてうはうに最もすくなかつたのだが、先頃さきごろほかならぬ言論欄に辻待つぢまち車夫しやふ一切いつせつ朧朧もうろうせうするなど、大分だいぶ耳目じもくに遠いのがあらはれて来た。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
なかなかの才物だとしきりにやし、あの高ぶらぬところがどうもえらい。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
君がすぐれし詩才をたヽふることよ。
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
風の西に吹くを能く見るものを達識者と呼び、風の東に転ずるを看破するものあれば、卓見家となへんとす。
哀詞序 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
たまたま鄰人の新聞紙をよみて衣服改良論をとなうるものあればたちまち雷同して、腰のまがつた細君にも洋服をまとはしめ、児輩の手を引いて、或時は劇場に少女歌劇を見、或時は日比谷街頭に醜陋しゅうろうなる官吏の銅像を仰いでその功績を説かざるべからず。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
釣の道でも(岡)とがつくとかろんぜられる。銑吉のも、しかもその岡惚れである。その癖、夥間なかまで評判である。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
後ニテ聞ケバ、柴田方ノ戸波隼人トテ由々ユユシキ豪ノ者ナリシ由ニテ、其時ノ一番槍トモハレタレ
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家持のこの歌は万葉集最後のものだが、代匠記に、「そもそも此集、はじめニ雄略舒明両帝ノ民ヲ恵マセ給ヒ、世ノ治マレル事ヲ悦ビ思召ス御歌ヨリ次第ニのせテ、今ノ歌ヲ以テ一部ヲ祝ヒテヘタレバ、玉匣たまくしげフタミ相カナヘルしるしアリテ、蔵スところ世ヲ経テうせサルカナ」と云っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
御名をばタヽへまつりて……瑞八尺瓊ミヅヤサカニ御吹ミホキ五百イホ御統ミスマルの玉に、明和幣アカルニギテ曜和幣テルニギテをつけて、斎部宿禰某が弱肩ヨワガタ太襁フトタスキとりかけて
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「……三神の名をりて、且重ねて曰はく『吾が名は、向匱ムカヒツ男聞襲大歴五御魂速狭騰尊なり』……」と言ふのである。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)