“蒲原郡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんばらごほり28.6%
かんはらこほり28.6%
かんばらごおり28.6%
かんばらこほり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越後国南は上州にとな魚沼郡うをぬまごほりなり。東は奥州羽州へとな蒲原郡かんばらごほり岩船いはふね郡なり。国堺くにさかひはいづれも連山波濤れんざんはたうをなすゆゑ雪多し。
我国蒲原郡かんはらこほり鎧潟よろひがたとて(里言に湖を潟と云)東西一里半、南北ヘ一里の湖水こすゐあり、毎年二月の中の午の日の夜、酉の下刻より丑の刻頃まで水上に火もゆるを、里人は鎧潟よろひがたの万燈とてあつまる人多し。
「何でもある年の冬の事だが、僕が越後の国は蒲原郡かんばらごおり筍谷たけのこだにを通って、蛸壺峠たこつぼとうげへかかって、これからいよいよ会津領あいづりょうへ出ようとするところだ」「妙なところだな」と主人がまた邪魔をする。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
世に越後の七不思議なゝふしぎしようする其一ツ蒲原郡かんばらこほり妙法寺村の農家のうか炉中ろちゆうすみ石臼いしうすあなよりいづる火、人みな也として口碑かうひにつたへ諸書しよしよ散見さんけんす。