“奇”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
44.2%
21.8%
あや11.5%
くす9.1%
くし4.2%
めづら2.4%
あやし1.8%
1.2%
うま0.6%
おつ0.6%
(他:4)2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この樹のしき根によりて誓ひて曰はん、我はいまだかく譽をうるにふさはしかりしわが主の信に背けることなしと 七三—七五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
余は二作を読みをはりける後、しくも実想相分るゝ二大家の作に同致アイデンチヽイの跡瞭然見る可き者あるを認めぬ。
四方の壁に幾十の小さな額がかゝつて居るが、見渡した所すべてが近頃の親しい作家の絵ばかりであるのは一だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
なるかなさら一時間いちじかんいくらとふ……三保みほ天女てんによ羽衣はごろもならねど
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
闇黒に染む濡れた光りの中央に、あごから上を照されてあやしくくま取った佐平次の顔が、赤く小さく浮かび出た。
若い女の、水着の派手な色と、手足や顔の白さが、波紋を織る碧い水の綾のなかに、あやしいまでの美しさを見せた。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
是においてか我彼に。汝等のくすしき姿の中には、何ならむ、いと聖なるものありて輝き、昔のかたち變りたれば 五八—六〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
またピエートロ・ベルナルドネの子たりし爲にも、くすしくさげすまるべき姿の爲にも、心の怯額おくれさず 八八—九〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この精神を尋ぬる時は、吾人くしくも其発源を革命の主因たりし精神の発動に帰せざるべからざる数多の理由を見出すなり。
海上風波の難にへる時、若干そくばくの油を取りて航路にそそげば、なみくしくもたちましづまりて、船は九死をづべしとよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
未だ新しき物を見しことなきもの、この見るをうべき詞を造りたまへるなり、こは世にあらざるがゆゑに我等にめづらし 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ながむることにのみれるわが目も、その好む習ひなるめづらしき物をみんとて、たゞちに彼のかたにむかへり 一〇三—一〇五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
流れる水と、自分の恋と、電燈の輝きで美しい夜の大阪とを考えの中で比較してみると自分が、自分にあやしまれてくるほどおかしなものであった。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
大方かかる筋より人は恨まれて、あやしわざはひにもふなればと唯思過ただおもひすごされては窮無きはまりな恐怖おそれの募るのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
常によく見る夢ながら、やし、なつかし、身にぞ染む。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
常によく見る夢乍ら、やし、なつかし、身にぞ染む。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
(いいえ、おもしろうござんすよ。こんなうまなりをして。)
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから、十七八から二十はたちそこそこのところは、少し解つて来て、生意気に成りますから、顔の好いのや、扮装なりおつなのなんぞにはあんまり迷ひません。気惚と云つて、様子が好いとか、気合が嬉いとか、何とか、そんなところに目を着けるので御座いますね。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
過去と未来がきくしく交響する、哈爾賓ハルビンはいつもたそがれの街だ。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
人の生まるる始めのこと、死にてのちの理などを推慮おしはかりにいうは、いとやくなきわざなれば、ただに古伝説を守りて、人の生まるることは、天津神あまつかみくすしくたえなる産霊むすび御霊みたまによりて
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
常そよぎ、してふる神、
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
そこには、彼女の夫八住衡吉が三人の盲人の間に打ち倒れていて、ほとばしり出る真紅の流れの糸を、縞鯛がものめずらしげに追うているではないか。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)