“数奇”のいろいろな読み方と例文
旧字:數奇
読み方(ふりがな)割合
すき47.6%
さっき23.8%
すうき23.8%
さくき4.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“数奇”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.9%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.4%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ずつと晩年は数奇すき者が依頼する秋成自著の中でも有名な雨月などの謄写とうしゃをしてその報酬でとぼしく暮して居た。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
その時、寮のどこかに起こった怪火は、折りから暁の風になぶられて、みるみるうちに、数奇すきをこらした建物をひとなめ……。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
彼女はあきらかな驚きを全姿に見せた。——その恒性の数奇さっきな身の上は、後醍醐に次いでは、彼女ほど詳しく知っている者はない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お前は、なんていう数奇さっきな因果を、ひとりであつめた人間だえ? ……」と他人になって、その影を、しみじみといたわり慰めてやりたかった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
訪う人も来る人もなく、ただ一基……折しも雲にかくれて晩春の気蕭条しょうじょう! ここに数奇すうきの運命の人眠る。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
お鳥は、その赤い毛と碧い眼が変って居るように、世にも数奇すうきな運命にもてあそばれた女だったのです。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
食卓にては彼多く問ひて、我多く答へき。彼が生路はおほむね平滑なりしに、轗軻かんか数奇さくきなるは我身の上なりければなり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
如何なる数奇さくきの将軍も、爾の懐に不平を葬ることが出来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)