“気高”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣高
読み方割合
けだか96.8%
けたか3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだはっきりとは今日までよく見なかった女は、貴女きじょらしい気高けだかい様子が見えて、この身分にふさわしくない端麗さが備わっていた。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
十三絃じゅうさんげんを南部の菖蒲形しょうぶがたに張って、象牙ぞうげに置いた蒔絵まきえした気高けだかしと思う数奇すきたぬ。宗近君はただ漫然といているばかりである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
寛永年中のことなり安成久太夫やすなりきゅうだゆうといふ武士あり。備前因幡国換くにがへの時節にて、いまおる屋敷も定まらず、鹿野かの(今の気高けたか郡鹿野町)のざいに仮に住みけり。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
白金しろがねつばさ気高けたか
しやうりの歌 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)