“気配”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣配
読み方割合
けはい87.3%
けはひ6.3%
けは3.5%
きづか1.4%
きくば0.7%
きづかい0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北見せん子の母親と入れ違ひになるかと思ひ、車を急がせたが、家の門口で、彼は遠藤と彼女とが何やら云ひ争つてゐる気配(けはい)を感じた。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
あちら側にも人の動く気配(けはひ)があつたが、ちやうどその時、その中から口争ひをはじめた男と女の声が聞えて来たのである。
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
ときどきは鬱々(うつうつ)として生命を封付けられる恨(うら)みがましい生ものの気配(けは)いが、この半分古菰(ふるこも)を冠った池の方に立ち燻(くすべ)るように感じたこともあるが
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「旦那、御心配なせえますな。𤢖なんて云うものは、意気地のねえ奴ですから、もう蒐(かか)って来る気配(きづか)いありませんよ。はははは。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
鉄扇の隙なき構え、立ち上がる間(ま)の気配(きくば)り——どこにも斬りつける破綻(はたん)がない。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
変遷の著(いちじ)るしからざる山間(さんかん)の古い駅(しゅく)ではあるが、昔に比ぶれば家も変った、人も変った、自分も老いた。誰に逢っても昔の身上(みのうえ)を知られる気配(きづかい)もあるまいと多寡(たか)を括(くく)って、彼は平気で町中(まちなか)を歩いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)