“鬱々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつうつ74.3%
くさくさ8.6%
うつ/\8.6%
くさ/\4.3%
くよくよ2.9%
ふさい1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
総(すべ)ての悩みも悲しみも、苦しみも悶(もだ)えも、胸に秘めて、ただ鬱々(うつうつ)と一人哀(かな)しきもの思いに沈むというような可憐な表情を持つ花です。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
と、肩の物といっしょに、胸の中の鬱々(くさくさ)まで、束にして、おっぽり出すように、がちゃんと、土間の地面へ大きな音をひびかせた。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
独身で暮す鰥(やもお)に似ず、極(ごく)内気でございますから、外出(そとで)も致さず閉籠(とじこも)り、鬱々(うつ/\)と書見(しょけん)のみして居ります処(ところ)へ、或日(あるひ)志丈が尋ねて参り
同家ではこれを広い世間にたつた一つしか無い宝物(ほうもつ)として土蔵にしまひ込んで置いた。そして主人が気が鬱々(くさ/\)すると、それを取り出して見た。
青磁の皿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
一刻(いっとき)でも、半日でも、鬱々(くよくよ)しちゃあ損だ。おたがい様に、死ぬなら笑って死のうじゃありませんか。花見に行って、蹴(け)つまずいて死ぬ奴すらある。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大島仁藏翁(おほしまじんざうをう)の死後(しご)、權藏(ごんざう)は一時(いちじ)、守本尊(まもりほんぞん)を失(うしな)つた體(てい)で、頗(すこぶ)る鬱々(ふさい)で居(ゐ)ましたが、それも少時(しばし)で、忽(たちま)ち元(もと)の元氣(げんき)を恢復(くわいふく)し、のみならず、以前(いぜん)に増(まし)て働(はたら)き出(だ)しました。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)