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鬱々
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うつ/\
ふりがな文庫
“
鬱々
(
うつ/\
)” の例文
独身で暮す
鰥
(
やもお
)
に似ず、
極
(
ごく
)
内気でございますから、
外出
(
そとで
)
も致さず
閉籠
(
とじこも
)
り、
鬱々
(
うつ/\
)
と
書見
(
しょけん
)
のみして居ります
処
(
ところ
)
へ、
或日
(
あるひ
)
志丈が尋ねて参り
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
暗くされし無念に父の武左衞門心濟ねば
鬱々
(
うつ/\
)
と今日も
消光
(
くらし
)
てお光に向ひ面白からぬ事のみにて
身體
(
からだ
)
も惡く覺ゆるに床をば
延
(
のべ
)
て少の
間
(
あひだ
)
足を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
なん
)
と……
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
を
昨年
(
さくねん
)
も
見
(
み
)
た。……
篤志
(
とくし
)
の
御方
(
おかた
)
は、
一寸
(
ちよつと
)
お
日記
(
につき
)
を
御覽
(
ごらん
)
を
願
(
ねが
)
ふ。
秋
(
あき
)
の
半
(
なかば
)
かけて
矢張
(
やつぱ
)
り
鬱々
(
うつ/\
)
陰々
(
いん/\
)
として
霖雨
(
ながあめ
)
があつた。
三日
(
みつか
)
とは
違
(
ちが
)
ふまい。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鬱々
(
うつ/\
)
として籠つて居たのは、折を見付けて、お隣りの三五郎親分の家へ來たといふ、江戸の御用聞に逢ひ、事情を打ちあけて、相談して見たかつたのです。
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
晝間
(
ひるま
)
から一と間に閉じ籠って病人のようにしていることがしば/\であったし、
餘所目
(
よそめ
)
にもひどく
憔悴
(
しょうすい
)
して、
鬱々
(
うつ/\
)
としているように見えたので、そう云う父が子供にはひとしお薄気味悪く
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
君のような
書見
(
しょけん
)
ばかりして
鬱々
(
うつ/\
)
としてはいけませんよ、
先刻
(
さっき
)
の
残酒
(
ざんしゅ
)
が
此処
(
こゝ
)
にあるから一杯あがれよ…
何
(
な
)
んですね、
厭
(
いや
)
です…それでは
独
(
ひと
)
りで頂戴いたします
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と便所まで附いて
行
(
ゆ
)
くというようなわけで、伊之助は段々
鬱々
(
うつ/\
)
致しまして、これが病気の
原因
(
もと
)
に相成り、どッと寝付くような事になっても、看病人が有りませんから手当が
行届
(
ゆきとゞ
)
きません事で
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鬱
常用漢字
中学
部首:⾿
29画
々
3画
“鬱々”で始まる語句
鬱々葱々