“閉籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とじこも56.0%
とぢこも28.0%
とじこ10.0%
とじこめ2.0%
とぢこ2.0%
とぢこめ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
独身で暮すやもおに似ず、ごく内気でございますから、外出そとでも致さず閉籠とじこもり、鬱々うつ/\書見しょけんのみして居りますところへ、或日あるひ志丈が尋ねて参り
餘念よねんもなくたわむれてるので、わたくし一人ひとり室内しつない閉籠とぢこもつて、今朝けさ大佐たいさから依頼いらいされた、ある航海學かうかいがくほん飜譯ほんやくにかゝつて一日いちにちくらしてしまつた。
……まる三年以上も、彼を取巻き、押えつけ、閉籠とじこめていたもの、どす黒く重苦しい壁のようなものがはたし状を書いた刹那せつなに崩れた。
はたし状 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
思いがけなく閉籠とじこめ黒白あやめも分かぬ烏夜玉うばたまのやみらみっちゃな小説が出来しぞやと我ながら肝をつぶしてこの書の巻端に序するものは
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
カピ妻 心得こゝろえました、むすめこゝろ明日あすはやたゞしましょ。今宵こよひ悲嘆なげきとらはれて、閉籠とぢこめてのみまする。
補理しつらひ是へ閉籠とぢこめ置たりけり然らば大岡殿の心にては藤五郎は先代平助の實子なるにより一旦の不身持さへ改めなば往々ゆく/\家督かとく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)