“閉切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しめき57.1%
たてき33.3%
しめきり4.8%
とじき4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その間をば一同を載せた舟が小舷こべりさざなみを立てつつ通抜とおりぬけて行く時、中にはあわてふためいて障子の隙間すきまをば閉切しめきるものさえあった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ガラスの障子が閉切たてきってあるのでございますが、何時も内側からかきがねをかけていられたのでございます。
さては婆さんに試されたか、と一旦いったんは存じましたが、こう笠を傾けて遠くから覗込のぞきこみました、勝手口の戸からかけて、棟へ、高く烏瓜からすうりの一杯にからんだ工合ぐあいが、何様、何ヶ月も閉切しめきりらしい。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その美しい令室おくがたが、人にじ、世に恥じて、一室処ひとまどころ閉切とじきって、自分を暗夜やみに封じ籠めます。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)