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閉切
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たてき
ふりがな文庫
“
閉切
(
たてき
)” の例文
ガラスの障子が
閉切
(
たてき
)
ってあるのでございますが、何時も内側から
閂
(
かきがね
)
をかけていられたのでございます。
ながうた勧進帳:(稽古屋殺人事件)
(新字新仮名)
/
酒井嘉七
(著)
見ると板戸は
閉切
(
たてき
)
ってあるものの
内側
(
うち
)
から
心張
(
しんばり
)
がかかっている様子がまんざら無人とは思われない。
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
馬「へい、
襖
(
からかみ
)
を
閉切
(
たてき
)
っていきれるから
斯
(
こ
)
う枕元に立って立番をしているので、これから縁側へ
整然
(
ちゃん
)
とお湯を持って
行
(
い
)
くんだ、何うです今夜は
一
(
ひ
)
と
役
(
やく
)
二
分
(
ぶ
)
宛
(
ずつ
)
と極めましょう」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大方
(
おおかた
)
駒下駄の
主
(
ぬし
)
も奥の座敷に
取繕
(
とりつくろ
)
ってチンと澄しているに違ないと思うと、そのチンと澄している処が一目なりと見たくなったが、
生憎
(
あいにく
)
障子が
閉切
(
たてき
)
ってあるので、外からは見えない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
という声を聞き附け、奥より角右衞門が出てまいり、物をも云わず御新造の手を取って奥へ引入れ、縁側の
隔
(
へだて
)
の障子をパッタリと
閉切
(
たてき
)
ってしまいましたから、多助は呆然として
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
ト云ッてお鍋が襖を
閉切
(
たてき
)
るを待兼ねていた文三が、また改めて叔母に向って
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
二居ヶ峰の中の峰より二里半、
三俣
(
みつまた
)
という処まで来ますると、
宿
(
しゅく
)
はずれに少しばかり家はござりますが、いずれも
門
(
かど
)
の戸を
閉切
(
たてき
)
って
焚火
(
たきび
)
をして居ります様子、文治はその家の前に立ちまして
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お蘭が送り出そうと思って居る
中
(
うち
)
、ぱったり襖を
閉切
(
たてき
)
って、出たかと思って考えるに表の門の開いた様子もないし、夫の
外
(
そと
)
へ出たのも怪しく、
夜深
(
よぶか
)
に私の顔を見て直ぐに出てお仕舞い遊ばしたのは
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
とぴしゃりと
襖
(
からかみ
)
を
閉切
(
たてき
)
ります。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
閉
常用漢字
小6
部首:⾨
11画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“閉”で始まる語句
閉
閉籠
閉口
閉塞
閉場
閉鎖
閉門
閉込
閉伊
閉出