“取繕”の読み方と例文
読み方割合
とりつくろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次が妾のお源の神妙らしく取繕とりつくろつた顏をかへりみると、お源は少しあわてて、大きくうなづきました。平次の推理には一點の隙もありません。
京都大学にある内田氏の研究室は、あの人のへやだけにきちんとしたものだが、たつた一つ取繕とりつくろはないものが中にまじつてゐる。
わたくしはそれをぼんやり眺めて亡父の思い出にふけりながら、どうやら外出着の着物に着替えました。化粧も取繕とりつくろい、階下へ降りて行きました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)