“室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へや65.3%
しつ13.7%
ま11.6%
むろ7.6%
べや0.3%
ムロ0.2%
むろや0.1%
クワルテイラ0.1%
ルーム0.1%
いへ0.1%
いま0.1%
なか0.1%
クラス0.1%
クワルティーラ0.1%
シツ0.1%
セール0.1%
マ0.1%
ムロヤ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室(へや)に入つて洋燈(ランプ)を點けるのも懶(ものう)いので、暫くは戲談口(じやうだんぐち)などきき合ひながら、黄昏(たそがれ)の微光の漂つて居る室の中に、長々と寢轉んでゐた。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
また、一等(とう)室(しつ)からも、大臣(だいじん)や、高等官(こうとうかん)の顔(かお)がちょっとばかり現(あらわ)れました。しかしその人(ひと)たちの顔(かお)は、じきに引(ひ)っ込(こ)んでしまいました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やっと、自動車で宿へ帰って——この、あなた、隣の室(ま)で、いきなり、いが餅にくいつくと、あ熱(つつ)、……舌をやけどしたほどですよ。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
播州の室(むろ)ノ津(つ)でも、遊女たちを教化している。当時の遊女たちにも、今昔(こんじゃく)のない共通の女の悩みや反省があったことにはちがいない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ気づよいコックの吉公(きちこう)だけは、このカフェを無人(ぶにん)にも出来まいというので、依然として階下のコック室(べや)に泊っていた。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
允恭天皇が、皇后の室(ムロ)ほぎに臨まれた際、舞人であつた其妹衣通媛を、進め渋つて居た姉君に強要せられた伝へ(日本紀)がある。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ここにその大神出で見て、「こは葦原色許男(あしはらしこを)の命といふぞ」とのりたまひて、すなはち喚び入れて、その蛇(へみ)の室(むろや)六に寢しめたまひき。
四十年後に、室(クワルテイラ)は市民(グラジュダニン)ルイバコフの所有となるであろう。二ヵ月前までの下宿人はペルシア人の男とオデッサ生れの女で、男の本妻はペルシアにあった。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
マイクロフォンを出しておくだけで、あとはモニタリング室(ルーム)全体防音装置の上からさらに全部の壁を一分の隙もないように板で二重囲いにすることを父様は御承知になった。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
淫慾(いんよく)も財慾(ざいよく)も慾(よく)はいづれも身を亡(ほろぼ)すの香餌(うまきゑさ)也。至善(よき)人は路に千金を視(み)、室(いへ)に美人(びじん)と対(たい)すれども心(こゝろ)妄(みだり)に動(うごか)ざるは、止(とゞま)ることを知(し)りて定(さだま)る事あるゆゑ也。
贋探偵の銀平が出去(いでさ)りたる後、得右衛門はなお不審晴れ遣らねば、室(いま)の内を見廻(みめぐ)るに、畳に附たる血の痕(あと)あり。一箇処のみか二三箇処。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かう降りつづいては、汽船の室(なか)でも垂れこめて——
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
汽鑵車はちょうど巨人の喘(あえ)ぐように、大きな音を立てて泥炭(でいたん)の煙を吐きながら渋谷の方へ進んで行く、高谷の乗っている室(クラス)がちょうど遠方シグナルのあたりまで行ったころ、思い出したように
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
パウマン区何々通五八番地、室(クワルティーラ)十五号に住んでいる某々工場の職工イワン・ボルコフは、一週間に少くとも三遍は酔ぱらって夜中に帰って来る。彼は室の戸を先ずうんと叩いて近所を起こす。
スモーリヌイに翻る赤旗 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
真に用うる具眼者(ぐがんしゃ)がいないのじゃ。孔子もいっているではないか。——十室(シツ)ノ邑(ムラ)ニハ必ズ忠信ノ人アリ——と。何でこの広い諸国に俊傑がいないといえよう
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土地(ソール)、室(セール)、小屋(カーズ)を取り代うべし。
父の室(マ)の父が描きし絵雛かな
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
亦くる日の夜は呉公(ムカデ)と蜂との室屋に入れ給いしを、また呉公蜂の比礼を授けて、先のごと教え給いし故に、やすく出で給いき。また八田間(ヤタマ)の大室(ムロヤ)に喚び入れて、其頭の虱を取らせ給いき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)