“クラス”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:くらす
語句割合
75.0%
同級6.3%
4.2%
一組2.1%
学級2.1%
學級2.1%
2.1%
級別2.1%
講義2.1%
階級2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小学校での成績は、同じクラスのお八重などよりはずつと劣つてゐたさうだが、唯一つ得意なのは唱歌で、其為に女教員からは一番可愛がられた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
キャラコさんは、ルビンシュタイン先生のところへピアノの稽古けいこに行っている同級クラスの友達から保羅の噂をきいたことがあった。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その頃、東京から転校して来たアイノコがクラスにいたが、私は彼女がとても好きになり——というのは、私の悪事を知らないという安心感があったのであろうか——たった一人彼女を家へ招いた。
灰色の記憶 (新字新仮名) / 久坂葉子(著)
先生せんせいおなじ一組クラス小児達こどもたちを三十人も四十人も一人ひとり可愛かあいがらうとするんだし、母様おつかさんわたし一人可愛かあいんだから、うして、先生せんせいのいふことはわたしだますんでも、母様おつかさんがいつておかせのは
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
どの学級クラスでも、となりの家の者同志が五人から十人で一組になつて、その中から組長を一人だけきめます。
栗ひろひ週間 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
もう一人、路易のやうにその選手にいぢめられてゐる少年が彼とおなじ學級クラスに居た。或る晩、路易はその血色のよくない、痩せた少年と一しよに、さびしいグラウンドの方へ逃げて行つた。
(旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
汽鑵車はちょうど巨人のあえぐように、大きな音を立てて泥炭でいたんの煙を吐きながら渋谷の方へ進んで行く、高谷の乗っているクラスがちょうど遠方シグナルのあたりまで行ったころ、思い出したように
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
新造船で、ロイドの船籍簿にはA1——いの一——の級別クラスに登録された当時最新式の優秀船、処女航海を済まし、二度目に濠洲へ行った其の帰りだった。
沈黙の水平線 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「だが坑内で働くのはたった三時間か四時間です、僕は今専門学校の講義クラスに出ているので、坑内はそれだけなんです」
併し自分は親の光を取受うけとツて、自分を光らせやうとも思はなければ、また華族なる特別の階級クラスに立ツて自己を沒却ぼつきやくするのも嫌だ。自分はたゞの人として自己を發揮すればりる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)